メイクは、「キレイになる為のも」と「元気になる為のもの」
私の仕事は、メイクアップ指導者ですが、合わせて、女性を髪型やファッションで外観を美しく整えるアドバイスもおこなっています。
メイクって「キレイになる為のもの」とか「おしゃれをする為のもの」というイメージがありますが、私の行っているメイクは、それとは別にもうひとつ、「元気になる為のもの」「自分らしく生きる為のもの」に主眼をおいたメイクもしています。
これは事故や、火傷の痕、生まれつきのアザなどの、外観に悩んでいる方のトラブルをカバーする化粧法と、病気と戦っている方をメイクの力で支える為のメイクです。
血流マッサージとリフトアップテープが鍵
本日のお客様は、30代のとても可愛らしい女の子。
幼少の頃から様々な病気と戦い、青春時代にはガンを患い、これまでの生活は、病院の中で過ごすことが多かった女の子。
実は今回、このお母様からメイクレッスンのご依頼がありました。
病気の副作用で頬の右側面から首にかけて腫れがあり、顔の輪郭に左右差あるとのこと。
また、普段はお化粧をほとんどしないので、リハビリメイクを取入れた化粧法でメイクの楽しさを知ってもらい、楽しい時間を増やしてあげたいとの思いから。
ご本人も「オシャレを楽しみたい!!」との思いで、さっそくサロンにお越しいただき、レッスンスタート。
普段のスキンケアの方法や、メイクをする頻度やお肌やお顔の悩み、ライフスタイルなどのヒアリングからはじめて、その女の子の思いを引き出して寄り添って。
それからメイクさせてもらいながら自分が変身してゆく様の体験が始まりました。
気になると言っていた右頬の腫れによる、左右非対称の部分には、血流マッサージでむくみや老廃物を流し、スッキリ整えてから、リフトアップテープで後方に引き上げ、肥大している箇所を目立たなくして、
乾燥気味なお肌には、マッサージで肌を柔軟にした後に、しっかりと保湿をしてから、女の子のお肌を最もキレイに仕上げるファンデーション選びへ。
自分の肌が、しだいに透明に輝いてく様子に、だんだん笑顔が増していき、それから眉毛を整えて、チークやアイシャドーなどで本人のチャームポイントを引き出すメイクをしてゆく頃には、超笑顔!
「メイク」によって自分をキレイに仕上げる事は、自分に自信をもたせ、自分の心をワクワクさせる自分への効能でもありますが、家族や周りの人のためである他者への効能の側面もあるお話をさせて頂きながらのメイクをしましたが、女の子もそのことを実感した様子。
次回はいよいよ自分でメイクを実践する予定。
楽しみっ!
いざとなったら隠せるっ!
特に、お顔に何らかの悩みを抱えている方たちのへのメイクで大切なことは…
自分の手で、納得のいく外観をつくる技術を身につける事だと思います。
「いざとなったら隠せる!」と言う自信や安心感。
そうすることによって、本人が前向きな気持になって、社会の中で元気に生きていけるひとつの手段だと思っています。
主観的な「美」と、客観的な「美」は違うと思う。
他者が見て、どんなにキレイであっても、自分自身が満足していなければ満足度は低く、逆に他者が見て患部が目立つと感じても、本人が気にしていなければ満足度は高いものです。
メイクによって「隠せる!」ということがわかり、主観的な満足度が高くなると、必要な時に行えばいいという安心感って、とても生きやすくなると思う。
メイクによって、美しく変身することの楽しさ
メイクの技術を身につけることの安心感
メイクって本当にスゴイと思う!